火伏観音

◇丸蔵の近くで山火事があり広く焼けたが、観音像の落ちていた周囲だけは焼け残った。人々はその奇跡に驚き、お堂を建てて祀った。観音像は小さく粗末であったことから、後に仏師に頼み彫ってもらった観音像とともに祀っている。
7月と10月の18日を御日には地元のご婦人方を中心に熱心にお経を読み祭りを行っている。
県内では観音様に安産を祈願することが多く、丸蔵のような火伏せ祈願は珍しいとされる。